お気に入りの本。ヘタな人生論より イソップ物語。
イソップ物語の紹介とその物語から学ぶ人生のヒントが書かれています。
といっても、自分はイソップ物語だけを読んで、長々書かれた解説は読んでいません(笑)
ただイソップ物語が好きなだけです。
特に衝撃的だったお話が、『塩を運ぶロバ』です。
ロバが塩をたくさん背負わされて山道を歩いていました。
ところが、川にさしかかり渡ろうとしたとき、バランスを崩して転んでしまい、ロバの背に載せられていた塩が、川に落ちてしまい、みるみる溶けだしてしまいました。
でも、そのお陰で背中がだいぶ軽くなり、ロバは楽々と山道を進むことができました。
数日後、ロバは海綿をたくさん背負わされて同じ山道を歩くことになりました。
そして、川を渡ろうとしたとき、今度はわざと転びました。数日前の件で味をしめ、荷物を軽くしようと考えたからです。
しかし、そのあさはかな考えがロバの運の尽きでした。今度の荷物は、スポンジのように水を吸い込む性質の海綿です。
けっきょく、川の水をたくさん吸い込んだ海綿の重さのため、ロバは起き上がれなくなり、溺れ死んでしまったのです。
オチの容赦ないところが良い。これは心に残るね。
恐怖は時に教訓になるって事なんでしょうか。おしまい。